美容クリニックに転職したいけど、仕事を辞めるのは不安。
富裕層の間で口コミで広がる“隠れ家美容皮膚科”の現役看護師長が、
- 看護師が働きながら転職活動するメリット・デメリット
- 美容クリニックを目指す場合の進め方と注意点
- 転職活動を成功させるための具体的なコツ
を実体験をもとにやさしく解説します。
看護師が働きながら転職活動するメリット
働きながら転職活動を進めることには多くのメリットがあります。
ここでは、経済面・精神面の安心に加えて、
転職先選びで失敗しないための余裕ある判断力や
今の仕事を活かした転職戦略について紹介します。
経済的な安定を保ちながら転職活動ができる
退職してから転職活動をすると、収入がなくなります。
家賃や光熱費、スマホ代など、毎月の固定費が払えなくなることも。
働きながらなら、毎月の生活費に困らず余裕をもって転職活動できます。
焦って決める必要がないので、納得した転職ができ早期離職を防げます
現職の経験を活かした転職活動ができる
病棟や外来での経験は、美容クリニックで活かせる部分がたくさんあります。
- 注射や点滴、創傷処置 → 美容施術・点滴業務に活用
- 急変対応・リスク管理 → トラブル対応に強み
- 説明力・信頼関係づくり → カウンセリングで活躍
現職での経験を磨きながら転職活動を進めることで、内定率も上がります。
希望する求人が見つかるまで待てる
在職中に転職活動をする一番のメリットは、焦らなくていいこと。
「今すぐ転職しなきゃ」と思うと、
条件や雰囲気をちゃんと調べないまま決めがちです。
働きながらなら、自分に合う求人が出るまで待てます。
美容クリニックならどこでもいいや！と思って転職するの危険です
たとえば…
- 「未経験歓迎」って書いてたのに、教育体制がほぼなかった
- 「残業ゼロ」だと思ったら、残業5時間もあった
残念ながら美容クリニックでは、よくあります。
早期離職は次の転職へのハードルが上がるので絶対に避けるべき
現職を続ける選択肢も残せる
働きながら転職活動をすることで。「やっぱり今の病棟がいいかも」と思ったときに戻れます。
たとえば…
- 急変対応で命を守れたときにやりがいを再確認
- 長期入院の患者様と深く関われたときに看護の価値を実感
美容クリニックでは、こういった経験は少なめです。
「今の職場にもいいところがあった」
そう感じたなら、そのまま続ける選択もアリ。
働きながらだからこそ、冷静に判断できます。
看護師が働きながら転職活動するデメリット
働きながら転職活動をするのは、メリットがたくさんありますが、
実際にやってみると想像以上に大変です。
時間・体力・気力のやりくりだけでなく、
職場にバレる不安や、入社時期の調整の難しさもあります。
ここでは、看護師ならではのリアルな苦労や注意点をまとめました。
無理なく転職活動を進めるためのヒントにしてください。
仕事と転職活動の両立が難しい
働きながらの転職活動、想像以上に大変です。
シフト制＋夜勤があると、
転職活動に使える時間は限られます。
- 求人を探す
- 履歴書を書く
- 面接の準備をする
全部、夜勤明けか休日にやるしかないです。
空いている時間すべて転職活動に割くことになります
さらに、面接は平日昼が多め。
有給を取ったり、シフトをずらしたりと、
スケジュール調整が必要になります。
転職先の情報を十分に調べきれずに
「えいっ！」と決めてしまうとミスマッチの原因になります。
転職活動が職場にバレるリスクがある
「転職活動してること、できれば知られたくない…」
そう思っていても、意外とバレやすいのが現実です。
たとえば…
- 休憩中にスマホで求人サイトを見ていた
- 急に早退・遅刻・有休が続いて「何かあるの？」と聞かれた
- 同僚にうっかり話してしまった
バレたあとの人間関係、けっこう気まずいです
「もうすぐ辞める人」として扱われたり、
上司に知られれば評価や昇給に響くことも。
言動には細心の注意が必要です。
新しい職場の入社時期を柔軟に決めにくい
美容クリニックの面接では、
「〇月から来てください」と言われることがあります。
でも、現職では…
- シフト制で自由に動けない
- 引き継ぎや有給消化が必要
そのため、希望通りに退職できないことも多いです。
不採用の理由が「時期のズレ」だともったいないです
自分の都合だけで動けないのが、
働きながら転職するうえでの大きなデメリットです。
働きながら転職活動を成功させるコツ
働きながらの転職活動は忙しくて大変ですが、
やり方さえ工夫すれば、ムリなく転職成功できます。
このパートでは、目標設定やスケジュール管理、
有給の使い方、周囲にバレない進め方など、
現職を続けながら転職活動する人向けの実践的なコツを紹介します。
転職の目標と優先順位を明確にする
転職活動を始める前に、
まず 「なぜ転職したいのか」 を整理しましょう。
たとえば…
- 美容が好きだから
- 夜勤がつらいから
理由は何でもOKです
次に、「絶対に譲れない条件」 と
「できれば叶えたい条件」 を分けてみてください。
例：
絶対に譲れない条件 → 年間休日120日以上・年収400万円以上
できれば叶えたい条件 → 通勤30分以内・制服がかわいい
条件がはっきりすると、
求人を選ぶときの判断がしやすくなります。
スケジュール管理を徹底する
転職活動は、スケジュール管理がカギです。
まず「3ヶ月以内に内定」とゴールを決めましょう。
そこから逆算して、
- 1ヶ月目：書類作成＆求人探し
- 2ヶ月目：応募＆面接練習
- 3ヶ月目：面接＆退職交渉
ざっくり3ステップでOK
週ごと・日ごとに分けるのもおすすめ。
「夜に求人チェック」「日曜に履歴書を書く」など、
現職と両立しやすい形で組みましょう。
面接は平日が多いので、
有給の使い方も計画に入れておくと安心です。
GoogleカレンダーやToDoアプリで管理すると、
頭の中がスッキリして行動しやすくなります。
面接日程は有給休暇を利用して調整する
美容クリニックの面接や見学は、
平日の日中に設定されることが多いです。
シフト調整で対応しようとすると、
不自然に思われることもあります。
とはいえ、病棟はまだ有給をとりづらい雰囲気があるのも事実。
とくに1年目の看護師は 「言い出しにくい」 ですね。
そんなときは…
- シフト提出前に「私用でこの日休みたい」と早めに相談する
- 有給の理由は「私用」でOK。深く説明しなくて大丈夫です
- 人が少ない日や連休明けは避けると、取りやすくなります
まずは1日だけでも有給を取ってみると◎
1日使って午前と午後で面接を2件まわるなど、
計画的に使えば転職活動がスムーズに進みます。
転職活動の情報を周囲に漏らさない
転職活動をしていることは、
職場の人にはバレないようにしてください
たとえば…
- 親しい先輩にも、相談はしない
- 有給の理由は「私用」でOK
- エージェントとの連絡は私用スマホ＆私用アドレスで
- スーツで出勤したり、早退が続くと目立ちやすい
- SNSにも「転職活動中」なんて書かないこと！
うっかり話したことが噂になるケースも多いです
いつも通りに見えることがいちばん。
静かに、こっそり、が鉄則です。
転職エージェントを活用する
忙しい中で、効率よく転職活動を進めたいなら
転職エージェントの力を借りるのがいちばんです。
たとえば…
- 絶対に譲れない条件に合う求人をまとめて紹介してくれる
- 履歴書の添削、面接練習をしてくれる
- 面接日程や条件交渉も転職エージェントが代わりに対応してくれる
- 非公開求人や内部のリアルな雰囲気など、個人ではわからない情報も教えてもらえてくれる
転職エージェントがいると転職活動がはかどります
看護師が働きながら転職活動するときの注意点
転職活動をスムーズに進めるためには、
今の職場との関係を崩さないことがとても大切。
周囲への配慮や業務への影響を最小限に抑えることで、
円満に退職し、次の職場でも気持ちよくスタートできます。
このパートでは、実際に気をつけたいポイントや行動例を紹介します。
現職の業務に支障をきたさないようにする
働きながらの転職活動では、
今の仕事に支障が出ないように動くことが大切です。
たとえば…
- 面接や見学は有給や事前のシフト調整で対応
- 病棟の繁忙期や担当業務の大事な時期は避ける
- 勤務中に転職サイトを見るのはNG。活動は自宅で！
勤務中の行動にも配慮が必要です
「なんか最近そわそわしてない？」と
思われると、周囲に気を使わせてしまうことも。
今の業務にきちんと向き合うことが、 転職活動をスムーズに進めるカギになります。
上司や同僚に配慮する
転職活動のことは、絶対に口に出さないこと。
信頼してる先輩でも、そこから広まることはよくあります。
退職の意思が固まったら、 まずは直属の上司に早めに伝えましょう。
「先に他から聞いた」はNGです
内定が出ても最後までチームの一員として動く姿勢が大事です。
「今まで通り頑張ってるな」
そう思ってもらえると、円満な退職につながります。
スムーズに引き継ぎをする
退職が決まったら、引き継ぎの準備です。
「誰でもすぐにわかるように」を意識しましょう。
たとえば…
- 1か月前から引き継ぎ期間を確保しておく
- 担当業務は、ノートや手順書にまとめておく
- 後任者には口頭でも説明し、質問もOKな雰囲気にする
自分しか知らない情報も丁寧に引き継ぎましょう
自分しか知らない情報って意外と多いもの。
きちんと伝えることで、周囲に感謝されて退職できます。
働きながら転職活動するときによくある質問
働きながら転職活動を始めると、
「みんな、どうやって面接に行ってるの？」
「いつ退職を切り出せばいいの？」
など、
細かい疑問や不安が次々と出てくるものです。
このパートでは、実際によく聞かれる質問をまとめて、
現役看護師長の視点でわかりやすく回答しています。
迷ったときの参考にしてみてください。
転職活動中の休暇の取得方法は？
面接や見学は有給休暇を使うのが一般的です。
有給は労働基準法で認められているので、
早めに希望日を出せば取得できます。
希望休を出せる職場でも、繁忙期は通りにくいので、
職場のルールを事前に確認しておくこと
有給は「私用」で取得してOK！
転職活動にかかる期間はどれくらい？
目安は3〜6ヶ月です。
スケジュール例はこんな感じ：
- 3ヶ月前：情報収集、書類作成・面接対策
- 2ヶ月前：応募スタート、選考対応
- 1ヶ月前：内定承諾、退職・入職手続き
3か月で転職するなら逆算スケジュールが必須です
スケジュールに余裕がないと、
ミスマッチな職場を選んで後悔することもあります。
転職先が決まらなかったときの対策は？
焦らず現職を続けながら再スタートすれば大丈夫です。
転職サイトや転職エージェントを活用して、
新しい求人情報をこまめにチェックしましょう。
応募書類や面接の内容も見直してみると、
次の選考でスムーズに進むことがあります。
「決まらなかった＝失敗」ではありません。
不安なときは、エージェントに相談するのもおすすめです。
退職を決めるタイミングはいつ？
入職日が決まってからです。
先に辞めてしまうと、転職先が決まらなかったときに
収入やキャリアのブランクができるリスクがあります。
タイミングのおすすめは…
- 年度末（3月）
- ボーナス支給後（7月・1月）
職場の慣例や人員の状況も確認しつつ、 上司には早めに相談するのがマナーです。
まとめ
美容クリニックで働くことに興味があるなら、
今の仕事を続けながら、まずはゆるく情報収集してみてください。
「今の働き方、この先ずっと続けられるかな…？」
「もう少し自分に合う働き方があるかも」
そう思ったときが、動き出すタイミングです。
無理して決めなくてOK！まずは1歩ずつで大丈夫
無理して一気に決めなくて大丈夫。
少しずつ自分のペースで。
長く、心地よく、美容看護師として働く道を いっしょに探していきましょう。